高校留年から全てが始まった!!

人生どん底のアラフォーがそこそこ楽しく生きている、適当な雑記ブログです。

無職 実家帰省せず。地元が嫌いの巻

無職。ニート。働かない。毎日日曜日。
憧れの日々のはずでした。
もう飽きました!はい、、、
変化のない日々はなかなかきついです。はい、、、

そんな中、世間は大型連休。
私はというと勉強があるため、
実家へ帰省せず、1人アパートへ篭っています。
友人も少ないうえ、
なんのイベントも起こらないので、
もう飽きた!!を毎日100回くらい、
心の中で呟いています。

今日は私が住んでいた地元のこと、
そこをでるきっかけを
作ってくれた、先輩について書こうと思います。

当時、プロアルバイターだった私は、
実家暮らしで、
週5くらいのシフトでレコードショップに
勤めていた。
プロ歴5年目くらいのときだった。
もうはっきりいって仕事にも飽きていた。
音楽はもうお腹いっぱいだ。
そんななか偶然上京していたはずの
地元の先輩が、お店にやってきた。

先輩 「SSくん!ここで働いてたんですか?」
(先輩はとても礼儀正しい。いつも敬語だ)
私 「そうっす!久しぶりですね!帰省中ですか?」
先輩 「いやいや、家業の夜のお店を今やってて。
よかったら今度きて下さいよ!」
私 「先輩の家、お店やってましたもんね!
今度行きます!」

そんな適当な当たり障りのない会話をして別れた。
先輩とは正直あまり喋ったことがなかった。
私の友人が仲がよかったため、横にいた私は、
ついでに会話するくらいの仲だった。
(まー最近暇だし、気が向いたら行こうかなー)
くらいに思っていた)

私はバンドを辞めてから、
めっきり人と会わなくなっていた。
周りにいた知人も、高校から
入れ墨を入れていた人や、
ポッケにいけないものを
たくさん入れているような人ばっかりだった。
そして私の住んでいる地域も、少し治安があれだった。
バイトの帰り道に、近所の家が家宅捜査中で、
前を通りかかったら職質された、というのが
何回かあったりした。
また、昼間に近所のばばあとオカマの間で、
仁義なき戦いが勃発し、パトカーがくるなど、
かなりあれな地域だった。

小心者の私は、
そんなアウトローな部族のコミュニティに
入ることもできず、
日々趣味のラーメンの食べ歩きと、
読書に勤しんでいた。
私はなぜか、アウトローがかっこいいとは
思わなかった。
根本的には、一緒にバンドをやっていた、
カート君のようなやつばっかりだったからである。
周りに見栄をはり、自分が属している
グループや、車や服を自慢するというのが
心底嫌だった。
謙虚になれよ!と
マネーの虎の社長のように一度怒鳴りたかったが、
知り合いのアウトロー
いざ会うと、ヘラヘラしながら、ですよねー
と言っていた。
しかし、それがサラリーマン生活に
大いに役立っている。
わたしには、生まれつきの米つきバッタの
才能があった。まさにバッタの生まれ変わりだった。

そんな居場所のない日々を送っていた
ある日、ラーメンを食べた帰りに、
先輩の店の前を通りかかった。
(暇だし、行くって言っちゃったしなー)
と思い、何気なくお店に入った。

先輩「おぉーSSくんよく来てくれたねー」

と笑顔で迎えてくれた。
先輩のお店は、バー以上ガールズバー未満の
よくわからん店だった。
女の子はカウンター越しにいるが、
別にセクシーでもない。
スナックに似た気軽な雰囲気のあるお店だった。

時間はまだ6時ごろで開店準備中だった。
店内は先輩1人。
それにもかかわらず、先輩は、
「何か飲みますか?」と水とおしぼりを
出してくれた。私は夜のお店に来たことがなく、
お酒もよくわからなかったため、
とりあえずコーラを注文した。

先輩は地元の周りの人と明らかに雰囲気が
違う、と思った。外見も普通で謙虚。
なんというかやわらかな感じがした。
その後、先輩と話して、地元に帰ってきた
いきさつなんかを聞いた。
こっちに帰ってきて数年経つこと。
父親が病気でお店を継ぐこと。
東京に10年くらい住んでいたこと。
いろんなことを話してくれた。
2時間くらい喋ったところで、
開店時間がきた。
女の子も出勤してきて、
お店も騒々しくなってきたので、
その日はコーラをたらふく飲んで、
お金も払わずに帰った。
先輩が、お金はいいからと言い、
5杯くらいコーラをご馳走になった。

その日から週4くらいで先輩のお店に
行くようになった。
店に来る客は女の子目当てだったが、
私は先輩と話すのが楽しみだった。
先輩も地元に生きづらさを感じている
1人だった。

地元では、近所との距離が近い分、
戦時中の隣組のような監視体制だ。
老若男女すべての世代が噂好き。
常に他人や周りを気にすることに、
先輩や私も嫌気がさしていた。
テレビで田舎がいいとか言うが、あれは
田舎民のよそ行きの顔だ。旅行者には優しい。
いざ、都会から移住しようものなら、
マウントを取りたがる。
しかし、そんな田舎に移住してくる人の
中にもクズが混じっている。
都会で流行っていたおしゃれカルチャーを
持ち込み、それを宗教のように広めて、
教祖になりたがる。
そんな輩の周りに、
これまたおしゃれぶった田舎モンが派閥をつくる。
そんなところへ怪しげなコンサルがやってきて、
みんなで公的資金をひっぱろうとする。
それに地元の半グレ議員がのっかり、
見事税金ゲット!!
のような構図ができあがっていた。
まるで戦後のヤクザな土建屋みたいだ。
しかし、建設業なら何か建物はできるし、
あとあとになって目に見える形で残る。
ハコモノ行政だ!と言って批判もできる。
そして役にたつものある!
昨今のよく分からんコンサルの企画ものは、
偉そうなこと言って頓挫して、
結局、知らない間に閉店ガラガラでとんずら。
まるで詐欺だ。

その周りにいる人達は、
決まって地元愛を口にする。
しかしそれは嘘だ。
結局週末は、どこかの都市部へとでかけて、
そこで消費する。地元は衰退するばかり。
地元では声や態度がでかいやつが得をする。
そして肩書きだけで、みんなコロッと騙される。
そんな状況が嫌だった。

先輩も、地元のことを同じように考えて
いたことが嬉しかった。
みんな、甘い汁が吸いたいし。見栄を張りたい。
マウントとりたい。という感情ばかり
先行しているように思えたと。

しかしそんな話を先輩としていると、
いつの頃からか、危機感を感じるようになった。
自分はここにいても居場所がないなと。
そして、不満言っててもなんにも始まらないなと。
先輩も一度は、
他のところで一人暮らしをした方がいいと
アドバイスをくれた。

そんなこんなで、少しづつ準備していき、
今は遠く離れた都市部で、
なんとか生活できています。
もう実家には、3年近く帰ってません。
あの時、先輩と会わなければ、
地元に疑問を持ちつつ、
ダラダラと今でも住んでいたかもしれません。

そんな先輩は僕よりも何枚も上手で、
地元で結婚して、時々浮気して
仕事もうまくやってるそうです。

今日はこんなところで。
読んでいただきありがとうございます!
それではまた!